感じて☆RIDE!!

とあるリターンライダーの記録簿

なんでもない特別な1日

天気もよく日中は暖かくなるという予報を信じて、以前から行ってみたいと思っていた都内の秘境、日原(にっぱら)鍾乳洞に行ってきました。

 

関東随一とも言われる鍾乳洞、その洞内は美しくライトアップされ、幻想的な空間が楽しめる。これはぜひとも写真に納めなければなるまい。

 

バイクを走らせることおよそ2時間。

日原鍾乳洞は山奥にひっそりとたたずんでいました。

 

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看板がなかったらRPGのダンジョンまんまの雰囲気。

入場料700円を払い、いざ突入!

 

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せまっ!!

かがまないと進めない!ていうかダンジョン!!これダンジョンだ!!

 

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少し進んだところに水琴窟という看板がありました。

奥が少しひらけていて、耳をすませてみると心地よい残響音が……。

あーこれずっと聞いていたいやつだ。α波でるやつ。耳に染みる〜。

 

名残惜しいですが水琴窟を後にしてさらに奥に進みます。

 

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!?!?

 

なにこれ超きれい!!広い!!

 

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多分ここセーブポイントだわ!!

ていうか、びっみょーにピンボケしちゃってるのが悔しい!!

洞内は暗いんで三脚を持っていかないとボケボケになってしまいます。

でもバイクに三脚は無理!!

 

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手持ちでがんばります!

ライトアップはゆっくり色が変わるタイプ。

 

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上には何があるのかな?

 

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あっ(察し)

 

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上から見下ろし気味に1枚。

 

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ちょっと降りてもう1枚。

なんか紫っぽい時ばっかり撮ってる気がする……。

 

幻想的な空間を存分に味わったので満足して脱出。

だいたい1時間くらいあれば周れます。洞内は外気とあまり変わらない気温。夏は涼しそうだけど。

 

しっかし、昔の人よくこんなの見つけたなぁ。あんな山奥なのに。山岳信仰はすごい。

 

このあと、このまま帰るか奥多摩を走りに行くか悩んだ挙句、せっかくここまできたんだし奥多摩走ろうということになったんですけど、気になるのは路面の状態。標高が上がれば上がるほど路面凍結のリスクも上がります。

 

モヤモヤしつつ奥多摩の手前、小河内ダムの休憩所まで行き、さてどうっすかと思案しながら一服していると、09の横に停めてあったCBR250のオーナーらしき人が現れました。

 

この時間にここにいるということは、奥多摩帰りかな?

だとしたら路面の状態を聞いてみて判断しよう!

 

俺「すみません。奥多摩走って来られました?」

CBR氏「いえ、これから行こうと思ってます」

俺「あーそうですか、路面の状態とかどうなんですかねぇ」

CBR氏「やばいんですか?」

俺「場所によっては凍結してそうだなぁって思ったんで」

CBR氏「あぁ……。実は僕、免許取り立てで初めてのツーリングなんです」

俺「えっ」

CBR氏「初めてで奥多摩って無謀ですかね……?」

俺「攻めなければ平気ですけど、時期的に凍結してる可能性もあるし怖いかもですね」

CBR氏「そうですか……」

 

よく見れば若いこのライダーさん、なんと納車してまだ2週間たってないとか。よくこの時期に初めてのツーリングで奥多摩を選んだなって思わずにはいられませんが、それはきっと若気の至りってやつでしょう。

 

そして、俺の一言でテンションが下がってしまったように見えて、どうにも気まずい雰囲気。なんか申し訳ないことをしてしまった……。

 

ので!!

 

俺「じゃあ、一緒に走りに行きますか!」

CBR氏「いいんですか!」

俺「ゆっくり行けば大丈夫だと思いますよ!ここから見てる限り、上から降りてくる人いますしね」

CBR氏「お願いします!ていうか、誰かと一緒に走るの初めてなんで、先導してもらってもいいですか?」

俺「オッケーです!じゃあ、ついてきてくださいねー」

 

慎重に休憩所を後にする2台。目指すは奥多摩周遊道路の中間地点、都民の森!

 

本来なら適度なワインディングを楽しめる奥多摩。しかし今日はところどころ路面が濡れていて、そのうえ後ろにも神経を尖らせないといけなかったので、難易度はいつもの倍くらいに感じます。速すぎず遅すぎず。ペースを誰かに合わせる。これが意外と難しい。

 

しかも、よくみたらガソリン残量が1目盛。やばいぞ、これ。ふもとまで持つのか……?

 

なるべく無理のないスピードを維持してようやく都民の森に無事到着。

何か暖かいものを……暖かいものをください……!!

 

俺「おごりますよ」

CBR氏「いや悪いですよそんな!」

俺「初奥多摩を祝して!」

CBR氏「いいんですか?ありがとうございます」

 

俺はホットのお茶。CBR氏はホットのカフェオレ。

飲み物をすすりながらタバコ休憩へ。

 

俺「どうですか、奥多摩は」

CBR氏「皆さん、結構速いですよね」

俺「確かにここは攻める人が多いですね」

CBR氏「さっきヤエーしたらスルーされました……」

俺「あー、ここはそういうことする人はいないかも……」

 

バイクという共通点があれば、見知らぬ人ともすぐに打ち解ける。こうして楽しい時間が過ごせる。やはりバイクはいい。

 

俺がそんなことを考えていると、CBR氏がふとこう言いました。

 

CBR氏「なんか今、ライダーとしての醍醐味を味わってます」

 

その一言が、どれだけ嬉しい言葉か。

言われたこっちが、醍醐味を味わってしまった……。

 

思い返せば、俺も初めて誰かと走った相手は知らない人でした。

 

俺がまだ20そこそこのある夏の夜。

ふとレインボーブリッジを流したくなって途中のコンビニで休憩していたところ、ZRX400に乗ったお兄さんから「ビラーゴ、いいですよね」と声をかけられました。

それがきっかけでしばらく談笑したのち、レインボーブリッジを流そうという展開になり、もともとその気だった俺は断るはずがなくトントン拍子にナイトランが決まりました。

 

初めて誰かと走る。しかも知らない人。共通点はたった一つ。バイクに乗ってること。

 

あぁ、あの時俺に声をかけてくれた人の気持ちが、なんとなくわかった気がする。

そうか、バイクに乗ってるだけで十分なんだ。他に何もいらないんだ。

 

俺「じゃあ、暗くなる前に行きますか!」

CBR氏「はい!」

 

帰りは俺のガソリンがやばめだったので、行きよりももっとエコドライブに徹しました。もしかしたらゆっくりすぎたかも?いや、安全運転第一ですわ。

 

ゆるゆると檜原村からあきる野へ下っていき、ギリギリのところで給油。ガソリンメーターが流れてました。ほんと危なかった!!

 

そして、武蔵五日市駅の手前のコンビニで最後の休憩です。ここでまた、しばしの談笑。

 

俺「俺は武蔵五日市の駅の交差点を右なんで」

CBR氏「僕はまっすぐですね」

俺「じゃあ、そこでお別れですね〜」

CBR氏「はい、今日はほんとありがとうございました」

俺「いえいえ、そんじゃ行きますか!」

 

と、ここでちょっとしたアクシデントが。

CBR氏のエンジンがかからない!!

 

俺「どうしました?」

CBR氏「セルが回らないんです!!」

俺「ん〜?バッテリー?ではなさそう……」

 

あ、わかった。

パチン。

 

ブルルゥ〜ン!!

 

CBR氏「キルスイッチ入ってたぁぁぁ」

 

大爆笑。

初心者のとき、絶対にこれやりますね。

 

気を取り直して出発。お別れの交差点はすぐそこです。

俺は後ろを向いて左手を大きく掲げました。それに応えるように、CBR氏も同様に左手を掲げます。

大きく手を降った俺はすぐさま右折レーンへ。その時、CBRのエンジン音とともに彼の「ありがとうございました!」の声がかすかに聞こえました。こちらこそ、楽しい1日をありがとう、だよ。

 

旅は一期一会といいつつも、また奥多摩で会うかもね。

だってバイク乗りなんだから。

 

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